RecoReno 築38年戸建再生記

京都の小さな築38年戸建をフルリノベーションします

The Record of Renovation

リノベマンガ『魔法のリノベ』を読んでみた

以前ご紹介した『プリンセスメゾン』は分譲マンション、『やっちまったよ一戸建て!!』は注文住宅の話。そして賃貸マンション話の『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』など、住まいをテーマにした作品は意外と多いです。

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そしたらなんと、リノベーションのマンガがありましたよ。1年くらい前に単行本も発売されていました。自分にとっては最も近しい興味津々なテーマなので即Kindle版を購入しました。

 

その作品がこちらです。 

魔法のリノベ

 

かわいい絵柄とは裏腹に中身はしっかりした「仕事モノ」 

家族経営の中小工務店「まるふく工務店」にリフォーム部門営業として転職してきた女性が主人公。

【魔法のリノベ】小梅ちゃん
主人公の小梅(こうめ)ちゃん。こう見えて30歳なのです。

 

【魔法のリノベ】玄之助
もう一人の主人公である、同じくリフォーム部営業の福山玄之助とペアを組み、様々な家族が抱える問題をリノベーションという形で解決していく…というお話。1話完結型なのでとても読みやすいです。

 

作者は星崎真紀さんという少女漫画家さん。御年56歳の大ベテランですね。得意分野からの作風転換の柔軟さにも驚きですが、さすがベテラン漫画家なだけあってキャラの立て方や物語の構成がしっかりしています。決して派手さはありませんが安心して読める良作だと思います。

なお、今作は作者自身の自宅リフォーム体験をきっかけに描き始めたんだそうです。その上で実際の工務店さんに取材もしているので、なかなかエピソードに説得力があります。

 

リノベーションの意義を再認識できる

前職では大手住宅会社勤めだったという小梅ちゃん。転職初仕事から見事なキレを見せてくれます。

【魔法のリノベ】小梅ちゃんの一喝
玄之助に厳しく指摘するシーンもちらほらと。

 

と言っても「遠山の金さん」的にバッサバッサと案件を切っていく話ではありません。依頼者の家族・家には何らかの問題や課題があり(だからリノベしようとしてるんですけど)、最初の時点ではハッキリ明確化していないんですね。主人公たちはまずその壁にぶつかる事になります。

例えば「部屋を繋げて広くしてくれ」と要望があっても、それが必ずしも最適解ではなかったり。工務店の皆で考え、そして対話しながら、依頼者の本音を引き出していく過程が丁寧に描かれています。

 

【魔法のリノベ】作中シーン1
依頼者の奥さんがなかなかプランに納得してくれない。彼女が引っかかっている理由は何なのか?どうすれば家族の問題を解決できるのか?建物だけでなく住まい手の人生に至るまで思考をめぐらせます。

 

【魔法のリノベ】作中シーン2
全て新しくすれば良い訳ではないのです。古いものを活かした空間作りもリノベーションの醍醐味ですよね。それが長年住んできた我が家であればなおさら。

 

【魔法のリノベ】作中シーン3
普段は頼りなく営業成績も伸びない玄之助ですが、彼もまたナイスガイ。依頼者の気持ちに寄り添う優しさを持っています。彼の発言からチームにひらめきが訪れる事も。

 

主人公の配属部署は「リフォーム部」なのにも関わらず、作品タイトルに「リノベ」と冠しているだけあり、単に設備を綺麗にするだけでなく、新しさ以上の価値を生むリノベーションの意義を改めて考えされられる内容となっています。

 

どうして家マンガが面白いのか 

ほとんどの人にとって「家づくり」は人生一度きり大イベントな訳です。殊更、リノベーションとなると生活の問題解決という意味合いもあるし、Before→Afterのカタルシスも相まってドラマチックになるのも頷けます。意外とマンガにしやすい題材なのかもしれません。 

 

ついでに言うとマンガに限らず、家づくりの記録はそれだけで興味深いコンテンツになり得ます。リノベ会社の建築事例は見ているだけでワクワクします。

そして家ブログを読むのも非常に楽しいものです。誰かの人生の一部を共有できたような気がして。あと、参考資料としても優秀で、いつも色々なブログからヒントをもらっています。ありがたや(-人-)

このブログも誰かの役に立っていればいいなぁと思います。

 

『魔法のリノベ』 

まだ1巻しか出ていないので、気軽に読むことができてオススメですよ。ちなみに2巻は3/17発売だそうです。 もうすぐ!