RecoReno 築38年戸建再生記

京都の小さな築38年戸建をフルリノベーションします

The Record of Renovation

2F間取りの変遷 その3

ここまで変わった!2Fの最終間取りとは

前回ご紹介したTさんのアイデア光るセカンドプラン。一旦は納得していたはずの私達。とあるきっかけで再び不安が訪れます。

 

3Dで作ってみた

ぼちぼち家具の検討をしようかな…と図面を眺めていたのですが、平面で見てもピンとこない。ほら、新築だとあるじゃないですか、ミニチュアの建築模型。密かに憧れてたんですけど、我が家はリノベーションなので無いんです。ああいう立体があれば分かりやすいのになぁ。

 

だから3Dモデリングしました。

2Fの3Dパース

仕事でも使っている「Maya」という3Dソフトでザックリ作ってみました。質感も無くシンプルなものですが、設計図の寸法通りなのでサイズ感など参考になります。今持ってる家具も実際の大きさで置いてみたりして。

 

2Fの3Dパ-ス
ほほー、こんな感じかぁ。

 

2Fの3Dパース
ふむふむ。いいですねぇ~^^

 

 

…ところが。

 

しばらく3D空間で1人仮想内覧会していたら、平面図だけでは気にならなかった点が見えてきました。

 

本当に欲しかったものって

私と妻のワークスペースは希望通りしっかり確保されているのですが、遠いんですよね、距離が。建物の対角線の位置なので振り返れば視線は通るものの、声をかけるには大声を出すか、近くまで歩いていかないとダメな感じです。独立性重視なら良いのだけど、それなら別室でも良い気がするし。

 

Leeの作業場からの視点 
Leeのデスクから

 

妻の作業場からの視点
妻のデスクから

 

そもそも、どうしてリビングにワークスペースを集めようとしたのか?

 

普段共働きでなかなか顔を合わす事のない家族と、せめて家に居る間は一緒に過ごしたい。違う部屋に籠もってしまうのではなく、お互いの気配を感じられるような空間にしたい。根底にはそんな思いがあったのだと思います。まさにTさんが初めに提示してくれたコンセプト「ゆるやかなつながり」じゃないですか。

これは、仮想空間を見渡してみて初めて気づいた事でした。

 

これまで何度も述べていた通り「別室だと仕事をサボってしまう。」という理由も当然ありますけどね。

 

苦し紛れの代案

既に見積もりは始まっているので、修正を頼むなら急がなければ。しかし「今のじゃダメなので、いい感じに直してください。」では申し訳無さ過ぎる。こんなオファーの仕方、普段の仕事だったら絶対NGですよ。

 

再び3Dモデルをいじくって、自分なりの改善案を考えました。

2F改善案俯瞰図
修正後。上から見た図です。

 

ダイニングテーブルがあった場所に私の作業机を設置。食事はリビングのちゃぶ台を使うという案。リビングが広くなった分、2人用の小さなテーブルを置いてカフェスペースっぽくしてみたり。

小上がりワークスペースが無くなるのは残念ですが、造作が多過ぎて工事費が高騰しそうだったので結果として良いのかも?

 

さらに、1F個室に置くつもりだったTVも、コンセプトを考えればやっぱりリビングにあるべきかなと考えました。よし、壁面棚の一部をTV用に空けてもらおう。

2F間取り改善案を見渡す
LDKを南側から見渡したイメージ。

 

これがベストだとは言い切れませんが、何しろ時間がありません!取り急ぎ、上記図案と共にTさんに相談のメールを出しました。時期が時期だし、一度大幅変更してもらった後なので、ぶっちゃけ怒られても仕方ないなと思っていました。

 

以下、Tさんからの返事です。

「Leeさんのアイデアも踏まえて、さらに良い案が浮かびました。作業スペースもまとめて確保しつつ、食事の動線や使い勝手がよいプランです。可能であれば会ってお話しできれば幸いです。」

 

なんたる。

 

なんたることよ。

これが神、いわゆるゴッドというやつですか…

 

予想外のちゃぶ台がえし

2F間取りver2
これ、セカンドプランです。

 

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今回提案して頂いたサードプランです。

 

何という事でしょう。

Tさんの答えは、まさかのキッチン&ワークスペース大移動でした。

 

コーナー部分の左官作業台。個人的にも気に入っていたし、Tさん推しもあったので、ここを変えるなんて発想は微塵も無かったです。作り手自ら崩してくるとは…いや、逆にTさんでないとここまで変えられなかったかもしれません。

 

キッチンがあった場所に、2人分の作業台が設置されています。それぞれ幅160cmと十分な広さ。一般的に仕事場は北部屋が集中しやすいと言われていますが、大きくとられた窓から北向きの柔らかい光が入る訳ですね。空間は繋がりつつも程良い個室感もあって良い感じです。

冷蔵庫横のデッドスペースは余さず収納に。

またリビング側については、ダイニングテーブルが押し出された事で仕切り壁が無くなり、壁面棚の位置が東西逆になりました。ダイニングとリビングが繋がって、以前より広々使える空間になったかも。

 

以前の間取りがすっかり定着していただけに、2度リノベーションした気分になりましたよ。工事もまだなのに。

 

ダイニングゾーンの進化

ちゃぶ台で食事するからダイニングセットは別に無くてもいいか、と判断していたのですが、Tさんは「これはあった方が良いです。」との事。

キッチンからリビングまで料理の配膳が大変ですよ、と。確かに、配膳&片づけの事は全然考えていませんでした。思い返せば、今のマンションもキッチンとリビングが別室なので、往復がすごく面倒です。今回のプランなら作業台越しにすぐ受け取れますね。

 

作業台下の収納ですが

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壁付けじゃなくなったので、両側からアクセスできるようになったのもポイント高い。奥にしまい込んで取り出しにくいという事もなさそうです。

 

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そして、柱が一本増えています。正確には、元々ここに立っていた柱を、以前のプランでは取り除いていたんですね。ダイニング横の耐力壁を撤去する代わりに、柱が復活しました。「囲まれてる感があって落ち着くと思いますよ。」とTさん。

 

なんか、聞けば聞くほど前より良くなってる気がします。 

 

建築士の凄みを知りました

という訳でサードプランで見積もり続行してもらう事になりました。

 

これまで計3回でお送りしてきた2F間取りのプランニングは今回で決着となります。細部は変わっていくかもしれませんが(照明も決めなきゃ…)、大まかな間取りはFIXでしょう。腑に落ちる形に収まって良かったです。

ただ、例の左官作業台だけは心残りなので、せめてもの名残にキッチン作業台はモルタル仕上げにしてもらう予定。

 

にしても、何度もこちらの要望を否定せず受け入れてくれて、予想を裏切り期待は裏切らない最良の形でアップデートしてくれたTさんには、感謝と尊敬の気持ちで一杯です。まだ建物はできていないけど、既に設計料分の価値は実感させてもらっています。いやープロってすごいな。

 

以上、2F間取り篇でした。

読んでいただいてありがとうございます。